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Capsule & Sauna in Komagome

東京都北区に位置するスーパー銭湯、カプセル&サウナ・ロスコは、1951 年の創業以来、サウナや大浴場に加えて飲食、休憩、仮眠スペース、各種アメニティを備え、幅広い利用形態を可能とする都市型複合施設として機能してきた。利用者は 3000 円台という比較的低廉な価格で、入浴・睡眠・食事といった基本的生活行為を一通り完結させることができ、併設されるカプセルルームを使用しなくとも長期滞在や宿泊が成立する点に特徴がある。館内着への着替えによって外見上の差異は一定程度中和され、退出時にはロッカー鍵を用いた自動精算方式が採用されているため、財布や現金といった個人の経済状況を示唆する要素が他者との関わりに表れにくい。このような運用は、社会的階層を表層的に不可視化し、均質性を帯びた環境を作り出していると考えられる。館内にはフリーWifiや電源が整備され、各席にテレビを備えるリクライニングチェアが配置されるなど、滞在の快適さを支える設備も充実している。従業員との雑談を楽しむ常連客と、モバイルオーダーを利用して他者との接触を最小限に抑える単独利用者とが同じ空間に共存できる点は、この施設の寛容性を示す。サウナ、入浴、飲食といった多目的利用を前提とするビルディングタイプが、結果として広い包摂性を可能としており、タオルや館内着、化粧品類、テレビや漫画といった物的資源も文化的包摂の装置として機能している。

また、単身女性でも安心して利用できるように、女性専用フロアや女性専用カプセルルームが整備されている点も重要である。飲食機能は共用フロアに限られるものの、休憩や仮眠、喫煙スペースといった機能は女性専用フロア内に完結的に配置されており、都市の中で女性が時間帯を問わず滞在可能な環境を提供している。このような構成は、都市空間における安全性や滞在可能性を検討する際の重要な示唆を与える。

以上のように、スーパー銭湯は低価格かつ長時間の利用を可能とする特性を持ち、他者と適度な距離を保ちながら生活に近い行為を継続できる場として機能しており、本調査は現代都市における文化的包摂のあり方とその背後に潜む構造的条件を検討するための一つの視角の提示となっている。

MAIL:muraji@meiji.ac.jp

214-8571 
A1107, 1-1-1 Higashi-Mita, Tama, Kawasaki, Kanagawa
Meiji University School of Science and Technology

〒214-8571
神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1
明治大学理工学部建築学科
第二校舎A館11F  A1107 

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